のぼりとは?旗との違いから歴史までご紹介

飲食店やイベント会場など、街を歩くと目にするのぼり。 わたしたちの日常に広く浸透しているのぼりですが、意外と知られていないこともたくさんあります。 のぼりとは一体何なのか、徹底解説いたします。
のぼりとは?
のぼりは漢字で「幟」と表記します。偏である「巾」は布、つくりである「音」と「戈」は武器に目印をつけるという意味になります。
これらが合わさって「マークがついている布」を総じて幟と表すようになったのです。
のぼりは旗の仲間とされていますが、旗とは形状や用途が異なります。

のぼりは、左側通行に合わせて道路の左側に設置することが多いため、チチはのぼりの表が見えやすいように左に取り付けることが多いようです。
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のぼりの生地は風になびくように薄くて軽い繊維素材が使われています。 しかし繊維素材は燃えやすいデメリットがあるため、火災を防ぐための防炎加工品が広く普及されています。

一般的なのぼりのサイズは横600mm×1800mmとされていますが、設置場所が狭い場合は450mm×1800mmのスリムのぼり、 とにかく目立たせたい時は900mm×2700mmのジャンボのぼりなど、シーンによって使い分けることもおすすめです。
旗とは?
旗として私たちの生活に馴染みがあるのは「国旗」「応援団旗」「手旗」などが挙げられます。
形状は国旗から分かるように四角形や三角形のものもあり、この形と決まった定義はなく変則的です。

生地はのぼりより厚手で丈夫なものが使われており、制作価格も比較的高価です。
サイズも特に規定はありませんが、縦横が2:3の比率で制作すると見た目がきれいに仕上がります。
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のぼりと旗の使用目的
のぼりと旗はどのような目的で使われ、使い分けはどのようにされているのでしょうか。 目的別にその効果もあわせてご紹介します。
のぼりの場合
① 集客のため

② 周知のため

旗の場合
① 応援のため

② 誘導のため

のぼりの歴史

のぼりの歴史は古く、平安時代の戦で使用された「流れ旗」がルーツとされています。 流れ旗は赤か白単色の長い布の短辺に木を通して紐で吊り下げ、戦で自軍を誇示するため掲げられました。 戦国時代からは敵味方を判別するため、旗に家紋や文字を入れたものが広く普及しました。 室町時代には旗の普及に伴い同じ家紋同士の判別が難しくなったため、布の上辺と長辺の二辺を竿に結びつけて流れ旗と識別した現代ののぼりのスタイルが確立されたのです。 このように、のぼりの使用用途や目的は時代に合わせて変化しています。しかしのぼりの「人々に注目を与え、アピールする」という役割は変わらず受け継がれているのです。
まとめ
のぼりは使用目的に合わせてさまざまな効果をもたらしてくれる万能ツールです。 飲食店やイベント会場に足を運んだら、ぜひ風に軽やかになびくのぼりに注目してみてください。