【初心者向き】遠くても目立つ色の配色20選!集客効果を高める配色術

看板やのぼり旗などの販促ツールを使った集客を行う上で大切なのは色とその配色です。
競合他社と差をつけるためには競合の看板、のぼり旗よりも目立つ色で自社に注目を集めることですが、目立つ色といっても看板やのぼり旗を設置する場所によって目立つ色は変わってきます。
今回は集客に適した目立つ色の配色について紹介していきます。
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【背景色別】目立つ色の組み合わせ20選
一般的に明るい場所や暗い場所で目立つ色は、赤、オレンジなどの暖色と言われています。
赤、オレンジ色以外の色も目立ちますが、場所や時間帯などで目立つ色は変わってくるためどの色が目立ち、目立たないかを事前に把握することが大切です。
そこで、看板やのぼり旗などの販促ツールを設置する場所の背景の色や、設置する時間帯別に目立つ色の配色例を紹介します。
明るい日中の時間に目立つ色の組み合わせ10選
日中の明るい場所にのぼりを設置する場合に目立つ色をご紹介します。

左の図を見ると背景色が白の場合、純粋な赤、オレンジ、青、緑などの色が目立っていることがわかりますが、逆に黄色、黄緑、水色などの色はあまり目立たずほかの色に比べて見にくい印象を持ちます。
ただし、必ずしもその色を使わないほうがいいというわけではありません。
黄色、水色、黄緑色を利用する場合は、文字の色を赤、黒など背景色が白の場合に目立つ色を組み合わせましょう。
▼明るい時間に目立ちやすい背景色を使った目立つのぼりの配色例

黒×白・赤、青×白、緑×白、オレンジ×黒縁の黄色、赤×白
※背景色×文字色
※彩度によって色の組み合わせが変わることもあります。
▼明るい時間に目立ちにくい背景色を使った目立つのぼりの配色例

黄緑×白縁のピンク、ピンク×白、黄色×赤、水色×白縁の青色・赤、水色×黒
※背景色×文字色
※彩度によって色の組み合わせが変わることもあります。
暗い夜の時間に目立つ色の組み合わせ10選
暗い夜にのぼりを設置する場合に目立つ色をご紹介します。

左の図を見ると背景色が黒の場合、赤、オレンジ色は背景色が変わっても目立ち、先ほど目立っていなかった黄色や水色、黄緑などの色が目立っていることがわかります。
逆に純粋な青、緑が目立っておらずほかの色に比べて見にくい印象を持ちます。
青、緑、紫を利用する場合は文字の色を赤、黄色、白、緑など背景色が黒の場合に目立つ色を組み合わせましょう。
▼暗い時間に目立ちやすい背景色を使った目立つのぼりの配色例

オレンジ×黒、黄色×黒・赤、赤×白、水色×白・黄色、黄緑×黒・白
※背景色×文字色
※彩度によって色の組み合わせが変わることもあります。
▼暗い時間に目立ちにくい背景色を使った目立つのぼりの配色例

青×黄色・赤・白、黒×赤・白、赤×黒、緑×赤・黄色、紫×白
※背景色×文字色
※彩度によって色の組み合わせが変わることもあります。
目立つ色と読みやすい色は違うため注意!
一般的に目立つ色の組み合わせは「補色」といわれる互いの色を引き立てる役割を持っている組み合わせです。
例えば、赤色の場合反対側にある色は青、水色、緑などの色が赤色の補色となります。
ただし、補色を使った配色を行ったからといって人に読んでもらう、人に行動させる色とは限りません。
補色と集客のために目立つ色の組み合わせを比べてみるとその差がわかります。

2つののぼりの画像を比較してみると目立つ色、読みやすい色がそれぞれ違う事が分かります。
右側の赤色と緑、青色とオレンジ色はそれぞれ補色を使った配色でそれぞれの色が目立っていますが文字が読みやすい、理解しやすい色とは限りません。
このように補色を使った目立つ色ばかりを意識して読み手へ理解しにくく、読みにくい色を選ばないように気をつけましょう。

【目的別】集客につながる色の特性とその組み合わせを解説
目立つ色を使った集客といっても「お店の場所を見つけてほしい」「ふと看板が目に留まってほしい」「案内を読んで興味を持ってほしい」と、相手に求める行動によって使用する色も変わってきます。 それぞれを視認性、誘目性、明視性・可読性を使って説明してきます。
・視認性
相手に理解してもらう。お店の場所を見つけてほしい、メニューを知ってほしい
・誘目性
相手に認知してもらう。ふと看板が目に留まって注目してほしい
・可読性
相手に興味を持ってもらう。案内を読んで興味を持つ、お店に行きたいという期待を持たせる
【視認性】誰かに見つけてほしい場合は視認性の高い色の組み合わせがおすすめ
視認性(しにんせい)とは、歩いている人がのぼり旗に書いている内容を瞬時に理解しやすい、読みやすい、見やすいなど「物事を確認しやすい度合い」のことを指します。
のぼりの場合、色の組み合わせのほかに文字の大きさや文字のバランス、内容に応じた文字数を読みやすくデザインすることが視認性を高くすることにつながります。






右側は文字が書いてあることは理解できますが、書いてある内容を理解するまでに時間がかかりますし、互いの色の主張が激しく色がちかちかして読みにくいことが分かります。
視認性の高い色の配色は明るい色(明度が高い)と暗い色(明度が低い色)を組み合わせることです。
人は瞬時に内容を理解できないと興味が逸れてしまいますので書いている文字やその内容が理解しやすい配色を心がけましょう。
【誘目性】視界に入り読んでもらいたい場合は誘目性の高い組み合わせがおすすめ
誘目性(ゆうもくせい)とは、特に周りを意識していない人にのぼり旗に注目させる、発見させやすくする「人目を引き目立たせる度合い」のことを指します。
色相と呼ばれる色味の違いが大きく関わっており、暖色と寒色で見え方が変わってきます。
特に赤色や黄色などの暖色系は誘目性が高いとされており、青色や緑色などの寒色系は誘目性が低いとされています。また、背景色が黒や白などは誘目性が高くなるため、街中にある標識は特に誘目性が高いといわれています。

それぞれの色単体で考えると暖色系は誘目性は高いとされていますが、例えば背景色が白色・文字色が黄色の場合はかえって見えにくくなります。黄色を文字として使用する場合、背景色は黒色かグレーなどのが見やすい配色になるでしょう。
誘目性が高い配色を選ぶと、遠くからきている人にも認知しやすいため、車通りのお店やお店が見つけにくい場所にある場合は誘目性を意識した配色が大切です。
誘目性が高い色の配色例

誘目性が低い色の配色例

【可読性】文字の読みやすさを重視する場合は明視性・可視性を意識
可読性(かどくせい)とは、のぼり旗の内容がぱっと見て読みやすいかどうか、正確に認識できるか、「文字を理解しやすい度合い」のことを指します。
基本的にのぼり旗や看板に書かれている内容は短い文章で読みやすいようになっていますが、全てが短い文章というわけではありません。












可読性の高い色の組み合わせは一番左側の組み合わせになりますが、そのままでは内容が読み取ることが難しいです。その場合、真ん中の画像のように文字に白い縁(セパレーション)をつけることにより内容が理解しやすくなります。また、類似色や同系色の色を組み合わせる場合も縁を付けると見やすくなるのでおすすめです。
それぞれの色が与える効果やイメージを把握する
色にはそれぞれ与える効果や意味、イメージがあります。見やすい配色や目立つ配色にすることはもちろんですが、のぼり旗を見た人にどのような印象を持ってほしいかなども考えて配色を考えるといいでしょう。今回は、赤・青・黄・緑の色が与える効果やイメージをご紹介します。
・赤色
強さや情熱などの意味があり、前向きなイメージを与えやすいカラーと言われています。食欲を促す効果も期待できるため、飲食店や食品系のフェスなどで設置するのぼり旗によく使用されます。
・青色
知的や清潔、冷静さなどの意味があり、気持ちを落ち着かせる効果や集中力を高めやすい色と言われています。落ち着いて勉強を行う学習塾や集中して治療を行う病院などでよく使われている色になります。
・黄色
元気や希望、明るく楽しい印象を与えやすいと言われている色です。光などをイメージさせやすいためあたたかさや明るさをイメージさせやすくなっているとともに、注意喚起や警戒を表す色として使用されることも多いです。夜や暗い場所で目立ちやすく見やすい色になっているため、背景色が黒色の時に組み合わせる色としておすすめです。
・緑色
自然や成長をイメージさせやすいと言われている色です。見た人を穏やかにさせやすい効果が見込まれるため、栄養食品を扱う店やマッサージ店などののぼり旗としてよく活用されています。
色には、彩度・色相・明度と呼ばれる属性があります。特に彩度は、同じような色でも鮮やかで派手なビビットカラーなどは彩度が高く見た人にインパクトを与えやすい色とされています。彩度が低い場合はくすんだ色になりやすく、落ち着いた印象を持ったカラーになります。彩度も意識してのぼり旗のデザインを考えるといいでしょう。
目立つ色を使った集客につながる4つのポイント
看板やのぼり旗など販促ツールを使った集客において、色による印象はだいぶ変わってきます。
集客につながる配色のポイントは大きく4つに分かれおり、デザインをする際は以下のポイントについて意識してみましょう。
①誘目性が高い色を使っている
誘目性が高い色や配色にすることで看板やのぼり旗を見た人の目を引きやすくさせることで集客だけではなく、認知の効果も期待できます。
➁情報の内容に合う色を選んでいる
色ごとにイメージや特徴があるため、情報の内容に合う色を選ぶことは非常に重要です。例えば、焼肉などその場で火を使う料理を提供しているにも関わらず、水をイメージさせやすい水色や青色などを多く使ったデザインにすると訴求の見た目を情報の内容に相違が生まれる可能性が高いです。色の持つ意味を把握し、情報の内容に合う色を選択しましょう。
③内容別に色を使って強弱をつけている
全て同じ色合いにするのではなく、知ってほしい・強調したいと考えている箇所は色を使って強弱をつけるといいでしょう。また、文字の大きさなども工夫し遠くから見て内容が認識できるようにしてください。
④ターゲットが好む色を選ぶ
ターゲットが明確に決まっている場合は、好んでいる色で訴求を行うこともポイントです。色やデザインを見てお店やサービスを見つけてくれる可能性もあるので、企業やお店のイメージカラーを取り入れることも1つの案です。
まとめ
ただ目立つ色を使って集客をするのではなく、看板やのぼり旗などの販促ツールを設置する場所、設置する時間帯によって目立つ色は変わってきます。
目立つ色の特徴を知り集客につなげることも大切ですがターゲットが好む色、情報の内容に合う色を選ぶことも集客にとっては大切なことです。