「タペストリー」とは?効果的な使い方や種類などをご紹介

「タペストリー」を知っていますか?今回はタペストリーの種類や使用するメリットについてご紹介します。
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タペストリーとは?

「タペストリー」とは、壁に掛けて使用する装飾用の織物のことです。
タペストリーが生まれたのは紀元前3世紀〜2世紀頃が始まりと言われています。本来は綴れ織りで作った織物のことを指し、昔は主に室内装飾の目的で使用されていましたが、今では布や合成紙に印刷されたものが多く、インテリアや観賞用、店頭での広告としても使用されています。
似たような商品に「ポスター」がありますが、素材や耐久性、設置場所などが異なります。ポスターは紙やフィルムといった素材が用いられ、タペストリーは布製が多いため破れやすさや雨風といった耐久性にも違いがあります。その耐久性の観点からもポスターは屋内向きに対して、タペストリーは屋内外両方ともで活用できるのが特徴です。
タペストリーの用途について
タペストリーの使い方は大きく分けて2つあり、現在ではインテリアとしてだけでなく飲食店や展示会の広告、グッズとしても活用されています。
インテリアとして

タペストリーには、人物や背景写真、アニメのキャラクター、模様など様々なデザインのものがあります。自宅に飾る場合などは、インテリアや部屋の雰囲気に合わせてタペストリーを選ぶと部屋に統一感が生まれやすいです。空間を仕切る間仕切りとしても活用できます。
広告として

タペストリーは場所の案内、目隠しを兼ねた飾り付け、イベント会場の飾り付け、商品の宣伝などに使用されています。店舗販促の場合、お店の外から見えるようにタペストリーを設置することでおすすめの商品などをアピールすることができ、呼び込みにつながることが期待できます。店舗の窓やドアのサイズに合わせてタペストリーのサイズを決めるのがおすすめです。他にも展示会といったイベントなどのブースで商品の紹介や企業紹介をするのもおすすめです。
個人用グッズとして

インテリア用や広告用としてだけでなく、個人の活動でタペストリーを販売する機会もあります。同人系のイベントなどで自身が作成したキャラクターやデザイン(絵)などをタペストリーに印刷して販売することができます。購入された後は先に述べたインテリア用として活用されるようになります。
タペストリーの種類
タペストリーには仕立てや形状などの違いがあります。用途に合わせて自分に合ったものを選んでみましょう。
バータイプ
バータイプのタペストリーは、アルミやプラスチックなどでできたバーで幕の上下を挟み、吊り下げ紐をつけた状態のものです。インテリアやオリジナルグッズのタペストリーなどによく使われます。
袋タイプ
タペストリーの上下を輪っか状に縫製し、パイプや紐を通せるようにした状態のものが袋タイプです。
バータイプに比べて生地の全面が見えるため隅々までこだわりのある写真やイラストなどを使用する際におすすめです。パイプが覆われた状態なため壁や窓ガラスを設置した際にも傷がつきにくいです。
据え置きタイプ
据え置きタイプは主に屋外用看板などに使われ、店頭幕や懸垂幕とも呼ばれます。雨や風に強い素材を選べば、雨よけとしても使用できます。
タペストリーの生地とおすすめの設置場所
タペストリーに使用される生地にも様々な種類があります。生地によって耐久性や質感が異なるため、用途や設置場所に合わせて選ぶと良いでしょう。
テトロンポンジ
テトロンポンジは他のタペストリー生地に比べて安く、屋外で使用しても3か月程度の耐久性があります。期間限定のイベントやメニューを展示するのにおすすめです。
トロマット
トロマットは厚みがありながらも軽量で、裏から見ても透けない素材です。シワがつきにくいため定期的なイベントや、セールの展示などに向いています。
ターポリン
ターポリンは雨風に強いツヤのあるビニール素材で、発色が良く色あせしにくいのが特徴です。一年以上屋外で展示することも可能な耐久性があるため、長期イベントで屋外に常設展示したい場合などにおすすめです。
ユポ
ユポはプラスチックを原料として作られた紙で、耐久性、耐水性に優れています。印刷の再現性が高いため、写真やイラストを使用した質の高いオリジナルグッズを制作したい方などにおすすめです。
スエード
スエードは厚みと耐久性があり、表面に光沢があるため高級感を演出しやすいです。発色が良いため、写真やイラストなどのカラー印刷に適しています。印刷、質感どちらもこだわりたい方におすすめです。
タペストリーを飾る際・保管する際の注意点
- 画鋲などでタペストリーを設置すると壁に傷がついてしまうため、賃貸の場合は退去時にトラブルが起きないよう注意しましょう。突っ張り棒やイーゼル、マグネットなどを活用すると壁に傷を付けずに飾ることができます。
- 紫外線の当たる場所に設置すると色あせの原因となり、高温多湿の環境はカビを発生させる可能性があります。直射日光を避け、風通しの良い場所に設置すると良いでしょう。
- アイロンでシワを伸ばす際は製品表示を確認しましょう。吊り下げてシワを伸ばす場合は直射日光を避け、陰干しをするのがおすすめです。
まとめ
タペストリーは観賞用・インテリアとして個人宅で楽しまれるだけでなく、広告としてやグッズ販売用としても活躍しています。生地やタイプによって見栄えや発色が異なり、用途にあわせて様々なタペストリーが作られています。
欲しいタペストリーがある場合や、自分で制作を考えている場合は、今回ご紹介した内容を参考に、自分の目的に合った組み合わせを選んでみてください。