のぼり旗の生地「ポンジ」や「ツイル」の特徴や素材を解説!

ーCONTENTS ー
のぼり旗に使われる素材
のぼり旗に使われる一般的な素材は「テトロンポンジ」です。テトロンポンジは「ポンジ」とも呼ばれ、街中に設置されるのぼり旗の約90%はポンジ生地で作られています。
ポンジの他に、のぼり旗によく使われている生地に「テトロンツイル」というものがあり、通称「ツイル」と呼ばれています。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
のぼり旗に使われるテトロンポンジとは
特徴 |
|
素材 | ポリエステル100% |
厚み | 約0.14mm |
重さ | 約60g/㎡ |
使用用途 | のぼり旗 タペストリー など |
使用可能な 加工オプション |
防炎加工 |
テトロンポンジは、ポリエステル100%でできた素材です。細い糸(75デニール)を使った平織りで、薄くて軽いのが特徴です。
インクが良く浸透するので発色が綺麗です。また、裏抜けがよいため裏面からも文字や絵柄がはっきり見えます。同じ布生地のトロピカルやテトロンツイルと比較し、価格が安いというメリットもあります。
一方で、トロピカルやテトロンツイルと比較し、耐久性に乏しいというデメリットがあります。テトロンポンジを屋外で使用した場合の耐久性は、約3カ月と言われています。同じ屋外で使用した場合、トロピカルの耐久性は約半年程です。さらにテトロンツイルはトロピカルよりも厚みや糸の太さがあるので、耐久性は約1年とされています。
屋外にのぼり旗を設置している場合は、生地が破れたり汚れが目立ったりしてきます。テトロンポンジの耐久性は約3カ月ということもあり、定期的な買い替えや短期間で使用する場合に適した生地です。
のぼり旗に使われるテトロンツイルとは
特徴 |
|
素材 | ポリエステル100% |
厚み | 約0.27mm |
重さ | 約150g/㎡ |
使用用途 | のぼり旗 横断幕・懸垂幕 など |
使用可能な 加工オプション |
なし |
テトロンツイルは、テトロンポンジと同じくポリエステル100%の素材です。
太い糸(150デニール)を使い、テトロンポンジの1.3倍の密度の綾織りで織っているので耐久性に優れています。
テトロンツイルのデメリットは価格が高いことです。テトロンポンジの約2倍の金額になりますが、耐久性に優れており長持ちするのでコストパフォーマンスがいい生地です。
外で使用するのぼり旗の場合、ポンジは約3か月でほつれや色あせが見られますが、ツイルは1年ほど持ちます。
服に使われる「ツイル」生地とは関係ある?

そもそも「ツイル」とは撚糸を斜めに織った綾織物の総称であり、使われている素材により「テトロンツイル」や「コットンツイル」、「ナイロンツイル」など名称が異なります。
洋服には肌触りが良くしわになりにくい「コットンツイル」が主に使われていますが、のぼり旗にはポリエステル製の「テトロンツイル」が使われています。
お手入れや保管方法について
テトロンポンジやテトロンツイルのような布素材は、雨に濡れるとインクが滲んだり、汚れが取れづらかったりするものです。
生地が汚れてしまった場合は、濡らしたタオルで汚れを叩き落とします。テトロンポンジは摩擦に弱いという特徴もあるため、洗濯機は使用せず手洗いで洗濯します。中性洗剤で、ぬるま湯を使用して洗濯していきます。
生地を洗ったら、直射日光を避けて乾かしたり、シワが目立つ場合はアイロンをかけたりします。
布生地のお手入れや保管方法については別のコラムで詳しくご紹介しております。ぜひチェックしてみてください。
テトロンポンジとテトロンツイルの参考価格
弊社にてオリジナルデザインで作成した場合のテトロンポンジとテトロンツイルの参考価格です。耐久性などの違いもあり、価格は約2倍の差があります。
レギュラーのぼり(幅600mm×高さ1,800mm) |
||
枚数 | テトロンポンジの単価 (税込) |
テトロンツイルの単価 (税込) |
1枚 ~ 5枚 | 1,296円 | 2,200円 |
6枚 ~ 9枚 | 1,084円 | 2,035円 |
10枚 ~ 19枚 | 994円 | 1,925円 |
20枚 ~ 29枚 | 896円 | 1,815円 |
30枚 ~ 39枚 | 775円 | 1,815円 |
※ご注文プランや商品仕様によって別途費用が発生する場合がございます。
のぼり旗の生地と似ている生地との比較
のぼり旗に使われやすい生地について、特徴や使用用途をまとめました。
・トロピカル 【使用用途:紅白幕・法被など】
テトロンポンジと同じくポリエステル100%の生地ですが、約2倍の太さ(デニール数)の糸を使っているので
ポンジよりも耐久性に優れています。
ただし、織り方はポンジと同じ平織りなのでツイルほど丈夫ではありません。
価格も、ポンジとツイルの中間くらいです。
・トロマット 【使用用途:横断幕、タペストリー、バナースタンドなど】
トロピカルよりもさらに太い糸を使っており、厚くて丈夫であるという特徴があります。
厚手でありながら柔らかい生地なので小さくたたむことができ、持ち運びにも便利です。
価格がポンジやトロピカルよりも高くなってしまう点がデメリットでしょう。
記事内で紹介した4つの生地を表にまとめると以下のようになります。
メリット | デメリット | 素材 | 使用用途 | 使用可能な オプション |
|
テトロンポンジ |
・薄くて軽いので ・価格が安い |
風によくなびく耐久性に乏しい | ポリエステル |
のぼり フルカラーのぼり 旗 ...など |
防炎加工 |
テトロンツイル |
・薄くて軽い ・丈夫で耐久性に 優れている |
ポンジより価格が高い | ポリエステル |
のぼり 横断幕 懸垂幕 ...など |
なし |
トロピカル |
・ツイルよりさらに ・大型ののぼりなど におすすめ |
耐久性に優れているインクの浸透率は | ポンジに劣るポリエステル |
紅白幕 法被 ...など |
なし |
トロマット | ・トロピカルより | もさらに耐久性に 優れているやや重く、価格が高め | ポリエステル |
タペストリー バナースタンド ...など |
防炎加工 |
まとめ
のぼりに使われる生地は「テトロンポンジ」や「テトロンツイル」が有名ですが、他にもいくつかの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
今回の記事を参考に、目的や予算に合わせてピッタリの生地を選んでみてください。
また、弊社では今回ご紹介した生地のサンプルをご用意しております。色の見え方や質感など、ぜひお手に取ってご確認ください。
→無料生地サンプルをチェックする