簡単にタペストリーを自作する方法とは|画像とあわせて紹介

ー CONTENTS ー
- 01タペストリーの種類
- 02タペストリーを簡単に自作してみよう
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- ー ①自作するための準備
- ー ②デザインを印刷する
- ー ③デザインを転写する
- ー ④布生地に棒を取り付ける
- 03その他自作する方法
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- ー 既製品をアレンジする
- ー キットを活用する
- ー 業者に依頼する
- 04飾る時に気をつけたい注意点
- 05まとめ
タペストリーとは、季節のイベントやお祝いごとの装飾、インテリアを目的に用いられる壁掛けのことです。
元々のタペストリーは織物でしたが、現在では種類もデザインも多種多様です。道具や材料も手に入りやすいので、イラストや写真を使ってタペストリーを自作することもさほど難しくありません。
この記事では、タペストリーの種類について簡単にご紹介した後、タペストリーを自作する方法と飾る際に気をつけたい注意点についてお伝えします。
タペストリーの種類
タペストリーは、その素材によって2種類に分けられます。1つ目が布タイプ、2つ目が紐タイプで、それぞれ異なる特徴を持っています。
布タイプ
布タイプのタペストリーの魅力は、好きなデザインにできるところです。織や刺繍、染めといった手法の他、写真やイラスト、文字や模様を布に印刷することで、多様なアレンジが可能です。
布タイプのタペストリーは、自身でのお手入れが比較的簡単です。タペストリーに埃や汚れが付着した場合は、水拭きやぬるま湯での手洗いを行います。保管する際にシワが付いてしまった場合は、低温のアイロンやシワ取りスプレーを使ってシワを伸ばしましょう。
紐タイプ
紐タイプのタペストリーは、一般的に「マクラメ編み」という手法で作られています。マクラメ編みは、紐を結んだり編んだりを繰り返すことで幾何学模様を生み出す方法で、イスラム圏で生まれてヨーロッパで発展したと言われています。編み方も豊富で、アクセサリーやバッグ、インテリアなど、様々なアイテムに用いられます。
タペストリーの場合は、色糸やフリンジをアクセントにしたり、他の素材と合わせることもあります。特にドライフラワーや流木、動物の角や羽根といった天然素材と相性がよく、市販のタペストリーでも目にすることの多い組み合わせです。
タペストリーを簡単に自作してみよう
冒頭でお伝えした通り、タペストリーを自作することはさほど難しくはありません。まずは、手持ちのイラストや写真のデータを印刷してタペストリーを作る方法をご紹介します。
①自作するための準備

タペストリーを自作するために、まずは材料と道具を準備します。
デザインは、お好みのイラストや写真を画像編集ソフトなどを使って印刷できる状態にしておいてください。
材料は、アイロンプリントペーパー、本体部分となる布、布を安定させるための棒、必要であれば壁に掛けるための紐、布を固定するための両面テープもしくは布用接着剤です。 アイロンプリントペーパーは、家電量販店やホームセンター、文房具店などで探してみましょう。両面テープもしくは布用接着剤は、ホームセンターや手芸店、100円ショップなどで販売されています。
プリンター、ハサミ、アイロンはご家庭にあるもので構いません。ただし、アイロンプリントペーパーがご家庭のプリンターで使えるものかどうかは確認が必要です。
用意するもの | サイズ | 価格 |
---|---|---|
デザイン | - | - |
アイロンプリントペーパー | A4(210×297mm) | 500円~ |
布 | A2(594㎜×420㎜) | 110円~ |
棒 | 布の横幅⁺2cm | 110円~ |
紐 | 飾る場所に合わせて調整 | 110円~ |
両面テープ(布用の接着剤) | - | 110円~ |
家庭用プリンター | - | ご家庭にあるもの |
ハサミ | - | ご家庭にあるもの |
アイロン | - | ご家庭にあるもの |
②デザインを印刷する

最初に、画像編集ソフトなどで作ったデザインを、プリンターを使ってアイロンプリントペーパーに印刷します。
アイロンプリントペーパーの種類によっては「デザインを反転させる」場合もあります。 お手元のプリントペーパーの商品をご確認ください。印刷したアイロンプリントペーパーの余白をカットする場合は、デザインギリギリの箇所を切るのではなく、数mm余裕を持たせてカットしましょう。
③デザインを転写する

次に、アイロンプリントペーパーから布にデザインを転写します。
作業前に布にアイロンをかけてシワを伸ばしておくと、きれいに転写できるのでおすすめです。 また、アイロン台ではなく机や作業台などの固いものの上で転写することで、布とアイロンプリントペーパーの密着度が高くなります。
台の上に布を置き、アイロンプリントペーパーと仕上紙を重ね、その上からアイロンをかけます。 アイロンは滑らせるのではなく、体重をかけて上から押さえ、少しずつ場所をずらしながらムラなく転写してください。
デザイン全体にアイロンをかけたら、プリントが定着するまで3〜5分程度待ちます。熱が冷めたら、アイロンプリントペーパーの端からゆっくりと剥がしましょう。
④布生地に棒を取り付ける

最後に、布生地に棒と必要であれば紐を取り付けます。
布を裏返し、上に棒を置きます。棒を布で巻くように包み、両面テープもしくは布用接着剤で固定してください。 接着剤の場合はしっかり固まるまで待ち、必要であれば棒の両端に壁に掛けるための紐を括り付け完成です。
その他自作する方法
先ほどご紹介したのは、プリンターを使ってイラストや写真を印刷し、タペストリーを作る方法でした。ここでは、それ以外のタペストリーを自作する方法を三つお伝えします。
既製品をアレンジする
一つ目は、既成品をタペストリーにアレンジする方法です。例えば、手ぬぐいやタオル、マットやセメント袋などがタペストリーにアレンジしやすいアイテムです。
手ぬぐいやタオルは、和風や北欧柄、ご当地ものやキャラクターものといった様々なテイストのものがあります。小さめのサイズなので、ちょっとした空間を彩ることができます。
テーブルマットやドアマットなどは大きさがやや大きく、素材もしっかりしているものが多いので、重さに耐えられるように棒と紐をしっかり接着してください。
セメント袋とはその名の通り、本来はセメントを入れるための建設用資材です。丈夫でたくさん入るので、近年は衣類や食料品を入れるためのおしゃれなセメント袋が売られています。
作り方は、先ほどお伝えした手順③のように既製品に棒と紐を取り付けるだけです。いずれの場合もデザインとして完成されているので、自分でおしゃれなデザインを作る自信がないという方はぜひ挑戦してみてください。お気に入りの手ぬぐいやタオルを活用して部屋を飾りたいという方にもおすすめです。
キットを活用する
二つ目は、市販のタペストリー作成キットを使う方法です。
キットの種類にもよりますが、棒と紐、金具などがセットになっているものがポピュラーです。マグネットの棒の間に布を挟むタイプ、棒に設けられた溝に布を挟んで両側の金具を締めて固定するタイプなどがあるので、飾りたい布によって合うものを選びましょう。
また、手芸店や通信販売、ハンドメイドフリマアプリなどでもキットが売っています。布部分に刺繍やパッチワークを自分で施すためのキットなので、手芸が趣味であれば楽しんで作ることができます。
キットを活用するメリットは、必要な材料が一式揃っているのですぐにタペストリーを作ることができる点です。材料を買い揃える時間がないものの自作したいという方は、キットを検討してみてください。
業者に依頼する
三つ目は、印刷業者にタペストリーの作製を依頼する方法です。自作する時間がとれない場合でも、デザインデータを送るだけで簡単にタペストリーを作ることができます。
時間や手間がかからないのはもちろんですが、家庭用プリンターよりも美しい発色のタペストリーを作ることが可能です。サイズや生地の選択肢も豊富です。多少費用は高くなりますが、質にこだわりたいのであれば、印刷業者へ依頼することをおすすめします。
飾る時に気をつけたい注意点
タペストリーを飾る際は、場所に注意が必要です。
例えば、直射日光は日焼け、色褪せの原因です。本来の色合いをできるだけ長く楽しみたいのであれば、日当たりの良い場所を避けてタペストリーを飾りましょう。
また、湿気や熱はカビなどの変質の原因となるため、高温多湿の場所はタペストリーに適しません。エアコンやキッチンの近く、結露しやすい窓の近くには、タペストリーを飾らない方が無難です。
煙が充満するような場所も、タペストリーには不向きです。調理器具の近くやタペストリー付近での喫煙を避けることで、臭いやシミの付着を予防することができます。
まとめ
タペストリーの種類と自作する方法、飾る際に気をつけたい注意点を紹介しました。
タペストリーは作成も取り外しも簡単な上、飾るだけで空間の雰囲気をガラッと変えることのできる魅力的なアイテムです。
飾る場所や好みのデザインに合わせてサイズや素材などを選び、自分だけのタペストリーを自作してみてください。