学級旗のデザインのコツ!デザイン例も紹介

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体育祭や文化祭などのイベントの際、クラスの一体感を高めるのに一役買うアイテムが「学級旗」です。
せっかく作るなら満足のいくデザインの学級旗を作りたいところですが、どんなデザインがいいのか、どうやってデザインを決めていくのか、迷ってしまうこともあります。
この記事では、魅力的な学級旗を作る際の考え方やデザインのアイデア、工夫できるポイントを具体例を交えて紹介します。
学生生活を彩る唯一無二の学級旗を作るヒントとして活用してください。
学級旗デザインの例をご紹介
最初に、学級旗のデザイン例をご紹介します。
▼「前進」というクラス目標に合わせて航海する船の絵を大きく描いた例

▼「初志貫徹」という目標と、その意志の強さを「戦う」イメージのデザインで表現した例

▼十人十色というテーマに合わせて、お菓子をクラスメンバー1人1人に例えて表現した例

▼クラス全員の手形を押してオリジナリティあふれるデザインにした例

▼学校らしく制服の男女のイラストと勢いのあるデザインで表現した例

▼ゆかりのある地域や場所と学級目標を組み合わせた例

学級旗を作る前にコンセプトを決めよう
学級旗を作り始める前に、まずはコンセプトをはっきりさせておきましょう。コンセプトが定まっていないまま作業を始めてしまうと、デザインに迷ったり、想定と違う仕上がりに残念な思いをしたりといったトラブルが起きやすくなります。
また、クラスのメンバーそれぞれが頭の中にふんわりとしたイメージを描いている状態でスタートを切ると、後々齟齬が起きやすいものです。デザインの方向性を具体的な言葉にしておくことで、認識を合わせるという目的もあります。
コンセプトは、例えば「シンプル」や「にぎやか」、「クール」や「明るい」といった何となくの雰囲気だけでも構いません。体育祭などのチームカラーが決まっている場合はデザインのベースとなる色でも良いですし、「団結」や「情熱」といったテーマや、入れたい言葉を先に決めてしまうのも方法の一つです。その他にも、「イラストを目立たせる」、「全員の名前を入れる」といったコンセプトが考えられます。デザインの方向性を示すもの、根幹となる基準を決めることが大切です。
クラスで意見を出し合ってコンセプトを決定した後は、デザインを考えます。その際は、入れたいイラストや文字などを書き出して決めていくとスムーズです。紙にラフを描いて、コンセプトに沿ったアイデアを具現化しておくのも有効です。イラストや文字をデザインにする際のアイデアは、後の見出しで詳しく解説します。
デザインに取り入れられるアイデア
コンセプトを決めた後は、アイデアを出しながら実際のデザインを決めていきます。
デザインのベースとなる色や入れたい言葉が決まっている場合は、そこからモチーフを連想できます。例えば、テーマカラーが赤なら「炎」、青なら「海」、「百花繚乱」という言葉を入れるなら「花」、「獅子奮迅」ならライオンなどが描きやすいモチーフです。
クラス全員の名前や似顔絵を入れるというコンセプトであれば、ごちゃごちゃした印象にならないように、背景はすっきりとしたデザインがおすすめです。テーマカラーやイメージに沿って背景を決め、名前や似顔絵をバランスよく配置します。
デザインセンスに自信がない場合は、市販のお菓子のパッケージやロゴを参考にするという方法もあります。「強い個性を、味の濃いお菓子として表現」、「多様性に富む様子を、お菓子のカラフルさで表現」など、コンセプトとマッチさせられればキャッチーな学級旗に仕上がります。
有名なキャラクターや旬のキャラクターが描かれた学級旗も、目を惹きます。誰もが知っているような知名度の高いキャラクターであれば、盛り上がる学級旗になるでしょう。
学級旗を魅力的にする工夫
続いて、学級旗を作る過程でできる工夫を紹介します。
まず、メッセージや目標、座右の銘などを一人一言ずつ書いて学級旗にするという方法があります。学級旗そのものに直接書き込んでもいいですし、メッセージカードなどに書いて貼り付けていっても構いません。同様に、それぞれの手形や足形をスタンプのように押していく方法もあります。
メッセージカードの色や手形・足形のインクの色をある程度決めておけば、ちぎり絵やモザイク画のように仕上げることも可能です。学級旗に幹を描き、メッセージカードや手形・足形を花や葉のように配置したり、魚や鳥の体を描き、メッセージカードや手形・足形を鱗や羽のように配置するのもおすすめです。クラス全員が手を加えて作り上げることになるため、自分達の学級旗だという意識が強くなります。
また、学級旗の下書きができているケースは、デザインを分割して、班ごとにそれぞれ仕上げていくと効率的です。絵を描きたいが手がかけられないというケースは、フリー素材のイラストを拡大して模写したり貼り付けると大幅に工程を短縮できます。
いずれも、「大きな絵が描けない」、「特定の生徒に負担をかけたくない」、「製作にかけられる時間が少ない」といった場合に有効な工夫です。
スローガンやキャッチフレーズの例
スローガンやキャッチフレーズをいれることで、学級旗のデザインが締まって見えます。既に学級目標がある場合はそれを取り入れても構いません。学級旗に合う言葉をいくつかご紹介しますので、新たに決める場合は参考にしてみてください。
前提として、スローガンやキャッチフレーズはデザインとマッチしている必要があります。加えて、英語にするか熟語にするか、どの程度の文字数か、デザイン上に入れるスペースがあるかといったことを考慮して決めましょう。
アイデア | 例 |
---|---|
四字熟語 | 威風堂々 |
一致団結 | |
初志貫徹 | |
文武両道 | |
二字熟語 | 挑戦 |
仲間 | |
飛躍 | |
成長 | |
前進 | |
漢字一文字 | 翔 |
奏 | |
輝 | |
絆 | |
英語のメッセージ、単語 |
One for all, all for one (一人はみんなのためにみんなは一人のために) |
Never give up (決してあきらめるな) |
|
Dreams come true (夢は叶う) |
|
revolution (革命) |
|
challenge (挑戦) |
|
クラスにちなんだキャッチフレーズ | やさC たのC 3年C |
みんな仲いい 2年E | |
流行語、偉人の格言、映画やドラマ、漫画やゲーム、流行歌からの引用 | Yes,we can |
Don’t think, feel | |
Stay hungry. Stay foolish | |
人を信じよ、しかし、その百倍も自らを信じよ |
熟語の一部を同じ音の別の漢字に置き換えたり、名言や台詞の一部をクラスに関係する言葉に置き換えても、オリジナリティのある面白いスローガン・キャッチフレーズになります。
文字の書き方やフォントにもこだわる
学級旗の完成度を上げるためには、文字の書き方やフォントもこだわりたいポイントです。スローガンやキャッチフレーズは縦書きにするのか横書きにするのか、英語ならブロック体にするのか筆記体にするのか、デザインとの相性を見て決めていきます。「2年2組」といったクラス名を入れる場合、「壱、弐、参」などの大字と呼ばれる漢字を用いた表現も可能です。デザインに合わせて考えてみましょう。
また、フォントにも様々な種類があります。無料で使えるフォントを配布しているサイトがあるので、参考にすることができます。熟語なら流れるような毛筆体、流行語や台詞を引用するなら手書き風、英語ならポップな書体などがおすすめです。
文字の書き方とフォントを決めたら、学級旗全体のバランスを見ながら文字の色を決めます。背景やイラストに埋没しては意味がありませんが、とはいえ悪目立ちしても良くありません。場合によっては文字の縁取りや二重縁取りを行い、学級旗としてデザインと調和しつつも遠くから読み取れるように工夫します。
まとめ
学級旗を作る際の考え方やデザインのアイデア、工夫できるポイント、スローガンやキャッチフレーズの具体例、文字のデザインをご紹介しました。
学級旗は、目指しているものやテーマを示すクラスの「顔」であり、掲げることで皆の気持ちを高めてくれます。掲示する当日はもちろん、手間と時間をかけて製作した過程も忘れられない思い出になるでしょう。
この記事を参考に、自分のクラスにぴったりの学級旗を是非作ってみてください。