のぼり旗工房へようこそ!のぼり旗の既製デザインが品ぞろえ豊富に揃っております。横断幕・ポール等器具類も多数販売中。【日本全国対応】

お問い合わせ ログイン カート

ユポ紙って何?|紙やフィルムと比較しながらわかりやすく解説

ユポ紙って何?

ユポ紙は、紙とプラスチックフィルムの性質をあわせ持つ紙素材の1つで、水や汚れに強く、破れにくい、綺麗に印刷ができるなどの特徴があります。

そのため、「丈夫で雨風に強い選挙ポスターを作りたい」「飲食店のメニュー表にあう素材を探している」などの場合にユポ紙はおすすめです。

この記事では、ユポ紙のメリットやデメリットから使用用途、印刷方法まで、紙やフィルムと比較しながら解説します。
水に強く、丈夫で破れにくい素材をお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。

ユポ紙とは何か?合成紙との関係は?

ユポ紙は、株式会社ユポ・コーポレーションが登録商標と製造をしているフィルム法合成紙です。

合成紙とは合成樹脂を主原料としている紙の総称で、ユポ紙は、プラスチックの素材の1つである「ポリプロピレン」と天然鉱物の「無機充填材」を主成分としています。

独自の製法で開発されたユポ紙は、フィルム素材でありながら、内包された「ミクロボイド(微細な空孔)」によって紙のような質感や軽量さをもつのが特徴です。
また、耐水・耐久性にも優れているため、屋内から屋外までさまざまなシーンで重宝されています。

ユポ紙の構造

ユポ紙の特徴について

ユポ紙は、合成樹脂由来のタフさと紙のような質感を備えるというメリットがある一方で、コスト面などのデメリットも存在します。

ここからは、ユポ紙のメリット・デメリットについて詳しくみていきましょう。

ユポ紙のメリット

ユポ紙の主なメリットとしては、以下の5つが挙げられます。

  • 破れにくく丈夫である
  • 水がかかってもにじまず、ふやけにくい
  • 薬品や油が付着しても劣化しにくい
  • 軽くて持ち運びやすい
  • 環境に優しく、エコロジー

ユポ紙は、一般的な紙よりもはるかに破れにくく、水や汚れにも強いのが特徴です。
また、ミクロボイドを含む構造であるため、重量は同じ厚さのコート紙の約2/3しかありません。

さらに、ユポ紙は製造過程でアスベストなど環境に負荷を与える物質を使用しておらず、燃やしても有害物質は出ないため、環境保護にも適した材質といえるでしょう。

ユポ紙のデメリット

ユポ紙はメリットが多い素材ですが、一方で以下のようなデメリットもあります。

  • 通常の紙よりも価格が高い
  • 印刷の乾きが遅い
  • 後加工の際にさまざまな注意が必要

一般的な紙素材に比べるとコストがかさむうえ、合成樹脂が原料である分、紙と比べて印刷が乾きにくい点がデメリットです。
また、折りや型抜きなど後加工が限られてしまうこともあるため、利用する場合は、見積もりも含めて担当者とよく相談することをおすすめします。

紙やフィルムとの違いは?

紙やフィルム、ユポ紙はどれもポスターなど印刷物に使用される素材です。

情報や写真を提示する広告という意味では同じですが、ポリプロピレンから作られるユポ紙は、紙よりも水に強く、油や薬品が付いても品質が劣化しにくいといった独特の性質があります。
そのため、使用する状況にもよるものの、雨風にさらされる環境下でも長期間の使用が可能です。

加えて、フィルムよりも色鮮やかで、筆記しやすい点もユポ紙の強みでしょう。
また、吸着品や半透明タイプ、メタリック調などバリエーションも多いため、さまざまな風牌が楽しめます。

ユポ紙の印刷方法について

ユポ紙は、ゴム胴などに転写してから印刷する「オフセット印刷」や、版などに開けた穴にインクを載せて印刷する「スクリーン印刷」など、幅広い印刷方式に対応しています。

インクジェットプリンターでの印刷も可能ですが、一方でレーザープリンターには対応していません。ユポ紙は熱に弱いため、レーザープリンターを使用すると変形したり、プリンターが詰まったりするおそれがあるためです。

印刷方法や使用するユポ紙の種類によって印刷前の注意点に違いがあるため、事前に事項を確認するようにしましょう。

ユポ紙が用いられやすい製品

ユポ紙は耐水・撥水性が高く、加えて破れにくくて丈夫であるため、さまざまなシーンで活用されています。
ここでは、ユポ紙がよく用いられている製品をいくつか紹介します。

雨や湿気にも強い!ポスター

屋外での雨や風にさらされる選挙ポスターや駅構内の電飾ポスターなどは、ユポ紙が多く使われています。

単なる紙のポスターの場合、雨風にさらされると劣化してしまいます。
しかし、ユポ紙は耐水性・耐久性・耐候性をあわせ持っており、とても丈夫です。そのため、屋外に使用するポスターのほか、お風呂で読める知育ポスターに使われることもあります。

また、印刷も鮮やかであるため、人目を惹きたい場面でもとても役に立つでしょう。

耐水性に優れているユポ紙は、メニュー表にも適しています。

水がしみこみにくく、多少の汚れがついても水で濡らした雑巾などでふき取れるため、万が一ドリンクや料理をこぼしてしまってもお手入れしやすく、衛生的です。

また、紙のように色鮮やかに印刷できるため、料理をおいしそうに見せやすいという点も選ばれる要因になっています。

紙のメニュー表以外にも、ファストフード店などの電飾メニューやショップのタペストリーとしても適した素材といえるでしょう。

反対側の絵柄が透けない!シール

冷蔵・冷凍保存などの食品ラベルや工業用の注意銘板、建築現場の資材管理や社名シールなど、シールで重要な情報を伝える場合にも、ユポ紙がよく使われています。

一般的な紙のシールでは簡単に破けてしまう可能性があるものの、丈夫で耐水性に優れたユポ紙なら心配ありません。
また、表側の文字や絵柄が反対側に透けにくいという特性から、タクシーの乗降ドア窓部や電車窓部によく貼られている広告ステッカーにも採用されています。

なめらかな書き心地!投票用紙

ユポ紙は、投票用紙にも使用されています。

その理由として、折り曲げても元に戻りやすいというユポ紙特有の性質から、たとえ半分に折っても投票箱の中で勝手に開いてくれることが挙げられます。
開票時間の短縮につながるため、復元性の高いユポ紙が選挙の投票用紙として使われているのです。

また、油性ペンだけでなく、ボールペンや鉛筆でもひっかからずにサラサラと書くことができる点も、投票用紙として採用される理由の1つです。

ユポ紙はラミネート加工が可能!

ユポ紙は、ラミネート加工することでさらに耐久性や強度を高めることが可能です。

ラミネート加工とは印刷面に特殊なフィルムを貼り付けることで、耐久性や耐水性を向上させて、印刷物の色褪せや水濡れ、汚れなどを防ぐ効果があります。

のぼり旗工房では、写真のような鮮やかさを表現できる「グロスラミネート」と、艶を抑えて、落ち着いた印象を与える「マットラミネート」の2種類の加工が可能です。

用途によって大きく印象が変わってくるため、長期間のご利用をお考えの方や印刷物にひと工夫加えたい方は、お気軽にご相談ください。

ユポ紙はとても丈夫なだけでなく、耐水性にも優れているため、メニュー表や選挙の投票用紙などさまざまなシーンで重宝する素材です。
さらに、色鮮やかに印刷できるため、ポスターなど人目を集める場合にも役立ちます。

紙に比べて価格は高いものの、バリエーションが豊富なため、用途や目的にあわせて選べば機能的で理想のものが作れるでしょう。

のぼり旗工房では、利用シーンやご予算にあわせて適したサイズや加工をご提案します。
水や汚れに強い印刷物をご検討の方は、今回紹介したユポ紙で製作してみるのはいかがでしょうか。