大漁旗(たいりょうき・たいりょうはた)とは?使用用途、サイズ、絵柄について解説
ーCONTENTS ー
- 01大漁旗の意味とは?
-
- ー 絵柄の意味
- 02祝いの場に大漁旗が利用される理由は?
- 03大漁旗のサイズの違い
- 04まとめ
大漁旗の意味とは?
大漁旗とは、漁船が大漁で帰港するときに掲げる旗 のこと。
古くは江戸時代からはじまった慣習で、漁港で帰りを待つ家族に、漁業の成果を報告するために船上に掲げて帰りました。
当時は携帯電話など通信手段がなかったので、遠くからでも見えるよう大きな旗を掲げることで知らせるしかなかったのです。
また、近隣の漁業仲間が大漁旗を見れば、「魚を分けてほしい」と相談することもできます。
このように大漁旗は、報告手段としてだけではなくコミュニケーションツールとしても利用されていました。
大漁を示す大漁旗は縁起が良いことから、次第にゲン担ぎとして幅広く使用されるようになりました。
現代では、年初めの出航や新しい漁船で漁に出かけるときに掲げたり、出産・還暦などの祝い事や応援旗として掲げられたりしています。
絵柄の意味
縁起ものとして扱われている大漁旗には、様々なデザインが存在します。
どのデザインにも共通していえることは、「めでたい」ということ。
漁業が発祥なので代表的なのは魚デザインですが、鶴、亀、七福神などが描かれることも少なくありません。
しかし大漁旗と相性が良いのは、やはり「魚」。魚を躍動感いっぱいに描けば、祝いの気持ちを存分に表現できるでしょう。
・魚の種類
大漁旗に魚を描くなら、鯛が一番です。
鯛は最もポピュラーなデザインで祝い事に幅広く用いられています。
1匹だけで描いても良いですし、複数の鯛でデザインしても良いでしょう。
「めで鯛」として、様々な祝い事を彩ってください。
・色使い
デザインと同じくらいに重要なのが、色使い。
せっかくデザインにこだわっても、配色を間違えると魅力が半減してしまいます。
色遣いは、とにかく目立つ色合いを意識しましょう。
祝い事に使う旗なので、地味な色合いではなく派手にするのがポイントです。
波を描くなら鮮やかな青、鯛を描くなら鮮やかな赤・・・というように、原色を活用して遠くからでも目立つくらいの色使いが良いでしょう。
・波や富士山の意味
大漁旗のデザインを考えるとき、「鯛を入れるのは決定したけれど後はどうしよう?」と悩むことが少なくないはず。
大漁旗のデザインに明確なルールはありませんが、鯛と共に、下に波を配置し、背景には富士山を描くのが一般的です。
波は、おだやかな波よりも荒波を描きましょう。
躍動感いっぱいに描けば、大漁旗がより見栄えするものになります。
あえて荒波を描くことで、困難に打ち勝つという意味も表現できますよ。
また、日本の縁起ものといえば富士山。
背景に富士山を描けば、鯛と合わせて縁起は最高。祝い事をさらに華やかに彩れるので人気のデザインです。
祝いの場に大漁旗が利用される理由は?
大漁旗は、漁業に留まらず、最近では一般家庭でも広く用いられています。
特に祝いの場では重宝され、様々な人生の節目を彩ることも。 定番のプレゼントでも良いですが、ぜひ祝い事には大漁旗を贈ってみてください。 なかなか珍しい贈りものに、きっと喜ばれることでしょう。
出産
かつては漁業関係者しか馴染みがなかった大漁旗ですが、作家などによってリメイクされ、最近では若い世代にも浸透しつつあります。
たとえば出産祝いにも大漁旗が贈られることがあります。
「祝 長男〇〇誕生」のように赤ちゃんの名前を入れれば、世界で一つだけの大漁旗の完成です。インテリアにもなりますし、なにより記念になりますね。
従来のように和風すぎず、ポップな要素が強めなのも若年層から支持されている理由でしょう。
還暦
大漁旗は縁起ものなので、還暦のお祝いにも使われることがあります。
タペストリーのようなインテリア性が高い大漁旗から、フェイスタオルやバスタオルに印刷したものまで、種類はとても豊富。
特に高齢者は和柄を好む傾向があるので、縁起の良い和柄を結集した大漁旗は還暦の贈りものにぴったり。
「祝 60歳 〇〇」のように名前を入れれば、感激されること請け合いです。
応援
スポーツなどの応援に、垂れ幕や応援幕が使われていることはよくあります。
その延長で、次第に大漁旗も応援用として使われるようになりました。
大漁旗の特徴は、大きな柄と目立つ配色。特に、大きな会場では一段と目を引きます。
様々な旗や幕が掲げられている中、大漁旗の存在感はかなりのものでしょう。遠くの席から選手たちを応援するには、大漁旗が最適なのです。
ちなみに応援用として使う場合、自由度の高いデザインがほとんどです。
応援しているチーム名や選手名などと大きく表記し、鯛の代わりにチームのシンボルマークをデザインすることも多いようです。
大漁旗のサイズの違い
漁業で用いられる大漁旗は、縦100cm×横150cmの、横長の長方形サイズが定番。
しかし祝いの場に使われる大漁旗は、縦70cm×横100cm、あるいは縦120cm×横70cmなど、明確な規定は特にありません。ニーズに合わせて、適切なサイズのものを贈ると喜ばれるでしょう。
また最近では、大漁旗のようなデザインを描いた店頭幕やタペストリーなど、様々な種類も出てきました。 商売繁盛を願ったゲン担ぎとしての意味はもちろんですが、躍動感のある元気いっぱいのデザインは、「活気がある店」がイメージできて思わず入店してみたくなりますね。
まとめ
大漁旗は、もともと漁業で使われるものでしたが、現在では贈りものとしても広まっています。
用途もデザインも幅広い大漁旗。
あなたの大事な人が人生の節目を迎えたときには、ぜひオリジナルの大漁旗でお祝いをしてあげてください。